ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品ってなに?

医薬品には、薬局・薬店で直接購入できる「一般用医薬品」と、医療機関で処方される「医療用医薬品」があります。

医療用医薬品には、新しい有効成分・使い方を開発して発売される「新薬(先発医薬品)」と、その特許期間が過ぎた後に同じ有効成分・同じ効き目・同じ安全性で発売される薬があり、これを「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」といいます。

ジェネリック医薬品とは

ジェネリック医薬品はなぜ安い?

新薬は研究・開発、莫大なコストと年月がかかりますが、ジェネリック医薬品は、新薬に比べ開発期間も短期で済み、大幅に開発コストが削減できるため、安価となります。

新薬の特許が切れた後に初めて発売されるジェネリック医薬品の薬価は、原則として新薬(先発医薬品)の7割とされています。

ジェネリック医薬品と新薬は同じ?

ジェネリック医薬品は、「有効性」「安全性」についてはそれぞれ試験が行われ、新薬との同等性が確保されていますが、添加物や製法が異なります。そのため、味や形が異なることがあります。

また、新薬の承認申請に必要な資料は約20種類となっているのに対し、ジェネリック医薬品では3種類でよいとされ、発売までの流れが大幅に短縮されています。

ジェネリック医薬品のその他のメリットは?

ジェネリック医薬品にも、より使いやすい工夫がされているものがあります。例えば、口腔内で速やかに崩壊する錠剤、片手でどこにでも貼ることができる貼付剤、苦味をコーティングで抑えたドライシロップ剤などで、服用時、使用時の利便性が高められています。

また、医薬品の製品名、含量・規格の表示を大きくするなど、医療現場においても取り扱いやすいような工夫されたものもあります。

「ジェネリック医薬品を使ってみたい!」「やっぱり今までのお薬(新薬)がいい!」

2008年4月より、処方せんに「後発医薬品(ジェネリック医薬品)への変更不可」を記入する欄ができました。この欄に医師の署名・押印がある場合は、ジェネリック医薬品への変更はできません。医師の署名・押印がない場合は、患者さんの意志で新薬又はジェネリック医薬品を薬剤師と相談して選択することができます。新薬からジェネリック医薬品への変更は、患者さん自身で決めることができるのです。

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